テレビ放映されたドラマの感想日記
「私の日記」から


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  2017年3月3日(金)         宇都宮     最高気温 15.3℃  
楽しみに見ていたNHKのドラマ、
「お母さん、娘をやめていいですか?」が
今日で最終回を迎えた。
もう放送がないと思うと残念な気持ちだ。
母親が教師をしている25歳の娘を、自分の思うとおりに行動をして欲しいと願い、 その行動を観察している毎日。
自分の行動は、娘の幸せのためにしている事だと勘違いしている。 私立探偵のように後をつける姿は異常で、すご〜く怖い!
この先、どうなるのだろうと展開が気になった。

NHK名古屋局制作、脚本は井上由美子さん。
ネットで調べてみると、他にも。。
「昼顔」 (2014年、フジテレビ)
遺産争族(2015年、テレビ朝日)
営業部長 吉良奈津子(2016年、フジテレビ)
 みどころ NHKの 資料より
 その娘と母は一番の親友であり、まるで恋人のようだった。
 しかし、その蜜月は娘がある男と出会うことで、一変していく。
 母娘の関係に目をそむけてきた父が、最後の希望を託したマイホーム。
 家族は、その中にひそむパンドラの箱を開けてしまう。

 娘、早瀬美月(波瑠)25歳。母、早瀬顕子(斉藤由貴)50歳。
 美月の中学受験や大学受験、就職の時もいつも二人三脚で頑張ってきた。
 美月は完璧な母のサポートで順調に育ち、今は女子高の英語教師となり、
 母であり一番の親友である顕子を全面的に信頼していた。
 二人はまるで恋人同士のように仲の良い母娘だった。
 この母娘の密着を父、浩司(寺脇康文)は気にかけていたものの、仕事一筋で
 二人の関係に踏み込むことができないでいた。そんな時、新築中の早瀬家を担当する
 ハウスメーカーの松島(柳楽優弥)が、不思議な人懐っこさで二人と親しくなる。
 顕子は彼を気に入り、美月とつきあうように背中を押すが、美月は松島と会うことで、
 自分が無意識に母親の顔色を見て生きてきたことを自覚していく。
 顕子は娘が次第に変わり、自分から離れて行くことに動揺し、自分の一番大切な
 ものを奪われたくない、と次第に心の奥の危険なスイッチが入っていく。
 そして、ついに松島を誘惑してしまう。。
 結末は、ハッピーエンドとは、いかないけれど、娘が成長して母親の気持ちも
 分かり、理解しながら、親離れが出来たような予感で終わった。
 お母さんの方は、まだ子離れが出来てはいないようだったが。。
 子供がまだ幼稚園、小学生くらいの時に、小さな事で学校に怒鳴りこむ親がいる。
 これを「モンスターペアレント」と言われているけれど、みな子供を思うあまり、
 行きすぎた行動になってしまうと思う。 やはり困った問題だよね。
 本当に子育てって大変で難しいと、つくづく思う。 考えさせられるドラマだった。 


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  2016年10月16(日)    宇都宮    最高気温 23.9℃    
NHKで放送されていたドラマ「夏目漱石の妻」は きのうが4回目の最終回だった。良質なドラマ。

夏目漱石役は、長谷川博巳、
妻の夏目鏡子役は、尾野真千子だ。
演技力のある2人の共演で見応えのあるドラマだったので、 たったの4回連続のドラマなの?と とっても残念だった。

1015年7月放送のNHK「歴史秘話ヒストリア」で 『吾輩は猫である〜誕生秘話〜』の
放送を見て、ドラマのように面白しろかった。
漱石と妻を主人公にしたドラマを見たいと、
その時、思った記憶がある。

今回のドラマは「漱石の思い出」という本が
元になっているとの事。
夏目鏡子述、松岡譲(漱石の娘婿)筆録。
 NHK 番組資料より
 「夫婦は小説より奇なり」
 明治という激動の時代を駆け抜け、夫婦として成長していく姿を、妻・鏡子の視点から、
 生き生きとユーモアを交えながら描くエンターテインメント・ホームドラマが登場!
 今年は夏目漱石没後100年の年。 「吾輩は猫である」 「坊っちゃん」 「こころ」など
 今なお夏目漱石の作品は人々に愛されているが、実はその多くは、
 妻・鏡子との夫婦生活を下敷きに描かれている。
 頭脳明晰で几帳面、しかしとんでもなく気難し屋の漱石。
 一方、大らかで、自分の考えをすぐ口にする鏡子。正反対の二人は、時にぶつかり合い、
 時に支え合いながらも、やがて、かけがえのない家庭を築いていく。
 尾野真千子の演技には、いつもながら感心していたが、今回も凄味のある
 圧倒されっぱなしの素晴らしいものだった。
 ひねくれものの夫に、あきれながらも諦めずに、ささえ続ける妻。
 そして夏目漱石役の長谷川博巳の演技も素晴らしかった。
 自分の気持ちを、うまく伝えられない不器用さ、すぐへそを曲げる変人ぶりを、
 うまく表現し、「伊豆の大患」の胃潰瘍で死ぬ一歩手前の演技には驚いた。
 結局は一命をとりとめ、その後の夫婦関係が少し良くなったように見えた。
 鏡子の父親役の舘ひろしは、いつもとは違う役どころだった。
 成功者の優しく堂々とした演技と、没落した自分に自信をなくしてしまう演技。
 漱石の養父役の竹中直人は、貧乏になり下がって、昔育てた養子の漱石に
 お金の無心にいき、追い出され、鏡子からへそくりのお金をもらう雨のシーン。
 尾野真千子と竹中直人のぶつかり合う迫力あるセリフの応酬は見応えがあった。
 女学校を卒業後、夏目家で花嫁修業をする鏡子の従妹(いとこ)役の黒島結菜。
 ドラマのナレーターも担当。
 満島真之介は足尾銅山の元坑夫。 金之助の小説に感銘して、夏目家にやって来る。
 漱石に足尾銅山での出来事を話し、それを元にした「坑夫」という小説のモデル。
 脚本家(池端俊策)のことば
 漱石の妻鏡子さんが晩年、孫の半藤末利子さんに「いろんな男の人を見てきたけど、
 あたしゃお父様(漱石)が一番いいねぇ」と目を細めておっしゃったという末利子さん自身の
 一文を読み、このドラマはそれを書けば良いのだと思いました。
 漱石が「道草」の中で書いた自伝的な夫婦像は苦渋に満ちたもので、とりわけ夫の屈折した
 心理描写は漱石の近代人としての複雑な性格を示していて、二十年一緒に過ごした
 鏡子さんの苦労は並大抵ではなかった筈です。
 その難物の夫を「一番いいねぇ」と語った鏡子さんが素敵だと思ったのです。
 家庭に夢を持ち挫折し、夫婦や親子の関係が崩壊してゆくのを防ぐため必死で闘い、
 再び夢を取り戻してゆく。
 明治時代も現代も同じ呼吸で人は生きているのだと実感させられました。
 このドラマを見て夏目漱石と鏡子夫人の事を知りたいと、インターネット検索した。
 漱石は、
 子沢山の上に母が高齢で出産した事から父が「面目ない」と恥じたと聞き、
 自分は望まれない子として生まれたと、漱石は卑屈になっていたようにみえる。
 1歳の時に、塩原昌之助のところへ養子に出された。
 家庭不和になり、7歳の時、養母とともに一時生家に戻った。
 実父母のことを祖父母と思いこんでいた時期もあり、愛されていないと感じていた。
 49歳で亡くなる。

 鏡子は、
 貴族院書記官長の中根重一・豁子(かつこ)夫妻の長女。
 何不自由のないお嬢様で育った。 よく言えば大切に、悪く言えばわがままに育てられた。
 このことが、後の鏡子悪妻説を助長させる一因となったといわれる。
 裏表がなく、ずけずけとものを言う鏡子の性格は、鏡子を含めた中根家の姉妹に
 共通したものだったらしい。 漱石との間に2男5女をもうける。 5女は病死する。
 85歳で亡くなる。
 このドラマのラストシーンは漱石が亡くなる場面と思いこんでいたが、違っていた。
 結婚15年目、夫婦二人で名古屋へ。
 鏡子が漱石に聞く。  「坊ちゃん」のキヨは私でしょ?と。。
 ばあやのキヨはいつもぼっちゃんをかばって世話を焼いてくれる。
 あれ・・・私でしょ?
 私の名前は鏡子だけど、本当の名前は「鏡」と書いてキヨと読むんです。
 キヨは”ばあや”だけど、性格は私に良く似ている。
 漱石は「君は、どこまでも君だね。 そういうことにしておこう。」と苦笑い。
 仲のよい夫婦の穏やかな会話で、ドラマは終わりになった。
 ハッピーエンドのドラマが好きな私は、あんなに喧嘩していた夫婦でも
 最後が良ければ、それで幸せ!と嬉しくなった。


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  2016年2月21日(日)                 最高気温 15.1℃      
 1月5日から始まったNHK、BSのドラマ「はぶらし 女友だち」が毎週、楽しみだ。
 内田有紀と池脇千鶴の演技が素晴らしく、ドラマの中に入り込んでしまう。
 この恐怖感は、なんだろう〜?
 私が1番好きなジャンル「心理サスペンス」ドラマなのだ。
 昔の友達に、今の生活がだんだんに、壊されていく恐ろしさ。
 こういう人っているかも知れない。 悪気ではない行動が怖さにつながるなんて。。
 「平穏な日常が浸食される」怖さ、 連続8回なので、あと1回で終わりなのだ。
 どんな結末が待っているのだろう〜 
 資料より
 鈴音(内田有紀)のマンションに、高校時代おなじ合唱部で同級生だった
 古澤水絵(池脇千鶴)が、20年ぶりに訪ねて来るところからドラマは始まります。
 頼る人も寝る場所もないので泊めてくれと言われ、いきなりの深夜の訪問に違和感を
 感じながらも母子を泊める鈴音。そこから、彼女の生活のリズムや仕事のペースが
 しだいに乱され、侵食されていきます。ドラマで描かれているのは、ごく普通の日常です。
 奇妙だなと思う出来事はいくつもあるけど、悲惨な事件や怪奇的なことが起こるわけ
 でありません。淡々とした日常の中に忍び寄る恐怖、それがこの作品のおもしろさです。
 内田有紀の他に、池脇千鶴と金子ノブアキが主な共演者だ。
 池脇千鶴が演じる高校時代の女友達は、生活に疲れた感がただよっている。
 ふとしたきっかけで鈴音(内田有紀)と知り合う古本屋の灘孝史(金子ノブアキ)。
 大雨の日、子供を連れて訪ねてくる古澤水絵(池脇千鶴)。
 離婚して子供をかかえ、金銭面でも苦労をしている。
 脚本家として成功している友達を、うらやましく思っている。
 だが、鈴音(内田有紀)だって、こうなるまでは大変な努力、そして辛さを経験しているだ。
 仕事関係の妻子あるテレビマン(尾美としのり)と不倫をしている鈴音(内田有紀)。 
 しのびよる不幸の足音。 30分間の放送時間なのだが、NHKのドラマは
 丁寧に作られている場合が多く、中身が濃く、30分以上のドラマを見ている気がする。 
 この3人の関係は、どうなっていくんだろうか? 最終回が楽しみでもあるが、
 このドラマが終わってしまうのかと思うと寂しい気持ちもある。
 
 もうひとつのドラマ、フジテレビで1月から始まった「ナオミとカナコ」も怖くて面白い!。
なんと主演しているのは内田有紀と広末涼子。
内田有紀は、最近、よくドラマに出ている。
使いたくなる女優さんなのかな?

「いっそ二人で殺そうか、あんたの旦那・・」
と云う表題が1話目に付いていたので、エッ!と 面白いかもしれないと、録画した。
DVを受けている親友を助けだすために、
殺すしかないと思った末に出た言葉だ。
暴力、言葉による暴力(モラスハラスメント)を
受けている人が、たくさんいると聞く。
今は夫からだけでなく妻からの暴力もあるという。 お前が悪いからだと言い続けられ、
自分のせいなのかと思いこみ、DVをうけても、
この状態から抜け出す事が出来ないらしい。
  資料より
 大学時代からの親友、小田直美(広末涼子)と服部加奈子(内田有紀)は、
 半年ぶりに再会した。 加奈子の瀟洒なマンションに招かれた直美は、お互いの自宅が
 近くなったことを喜んだ。そこには、加奈子の夫で、エリート銀行マンの服部達郎
 (佐藤隆太)がいて、遅れて達郎の姉の服部陽子(吉田羊)もやってきた。
 食後、直美と加奈子はデザートの用意をしにキッチンに立つ。
 その時、直美が笑って加奈子の腕を軽く叩くと、加奈子は飛び上がるほど痛がった。
 さらに、加奈子は洋ナシを見て固まり、額に脂汗を浮かべた。
 感情が欠落したようなその表情に、直美は得も言われぬ違和感を覚える。
                              
 加奈子のマンションに招かれ、夫、姉と一緒に夕食を食べた直美だが、加奈子の
 様子がおかしい思った。 それは、夫から暴力を受け続けていたからと知った。
 DVを受け、顔にあざが出来た加奈子を見て、「別れなければダメだよ」と、
 真剣に説得する直美。 なかなか、その忠告を受け入れる事が出来ない加奈子。
 逃げ出したくても、それは出来ないと語る加奈子。
 それは、もし離婚したいと言ったら、自分の親、兄妹に何をするか分からないからと、
 怯える加奈子。 それで出た言葉が「いっそ二人で殺そうか、あんたの旦那・・」なのだ。
 絶対、見つからないいい方法があると思いついた直美。
 完全犯罪が成立するのか?
 毎週、この犯罪が失敗してしまいそうな場面にハラハラ!ドキドキ!
 いつの間にか、この殺人が成功しますようにと祈る気持ちになっていた。(笑)
 ついに殺人が成功するのだが。。
 この先の展開はどうなるの? 犯罪がばれるのではと、またハラハラ!ドキドキ!
 「はぶらし」と「ナオミ」とカナコ」は本当に、次の放送が待ち遠しいドラマだ。


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  2015年7月2日(木)       宇都宮  最高気温25.7℃  
 NHK「歴史秘話ヒストリア」 漱石先生と妻と猫 〜『吾輩は猫である』誕生秘話〜』を見た。
 「歴史秘話ヒストリア」は、興味のあるものだけを時々、見ていたのだが。。
 今回の漱石と妻の物語は、本当に面白くて良質なドラマを見ている気分になった。
 (再放送があります。 平成27年 7月 8日(水)  14:05〜14:48 )
 あの有名な物語『吾輩は猫である』は漱石と妻の鏡子との生活から生まれた。
 生真面目で偏屈な漱石と、おおらかで、太っ腹、漱石がどんな態度に出ても動じない鏡子。
 正反対の性格の二人は、けんかを繰り返しながら数々の危機を乗り越えていく。
 しかし、やがて漱石は心を病み、夏目家は崩壊の危機に直面する。
 そんな夫婦の危機を救ったのは、ある野良猫だった。
 「吾輩は猫である」誕生の陰にあった夫婦と一匹の猫の真実のドラマだ。
 新発見の手紙など豊富な資料類を織り交ぜながら、偉大な文豪を誕生させた
 明治の夫婦愛を、鏡子の目線から「涙あり笑いありの悲喜劇」で紹介している。
 資料より
 エピソード1 結ばれた絆
 明治29年、熊本五高の英語教師・夏目金之助(漱石)は中根鏡子と結婚。
 偏屈な漱石に鏡子は持ち前の大らかさで向き合います。
 ところが流産で心が不安定となる鏡子。自殺未遂まで起こした鏡子が二度と離れないよう、
 漱石はお互いの体をひもで結んで眠るように。漱石夫婦の絆の芽生えを描きます。
 エピソード2 それでもあなたを支える
 2年間のイギリス留学を終え、明治36年に漱石は日本へ帰国。
 しかし、鏡子の前に現れた漱石の様子は、まるで別人でした。
 被害妄想に取りつかれ、周囲に当たり、ついには鏡子に離婚まで迫ります。
 「夫を支えるのは私しかいない」―妻・鏡子の奮闘と夫婦再生への物語。
 エピソード3 幸せを呼んだ猫
 夏目家の雰囲気は、なおも険悪な状態が続いていました。 そこへある日、
 フラリと一匹の野良猫が。。ささくれだった心が、この猫によって落ち着き始めた漱石。
 やがて猫から見た夏目家の物語を小説として執筆。この仕事を通じて、漱石は自分を
 取り戻していきます。文豪誕生は猫のおかげだった―!?

 『漱石の思い出』(夏目鏡子 述/松岡 譲 筆録 文春文庫)を元にして
 えがかれたドキュメンタリー番組なのだが、まるでドラマのような展開で面白かった。
 最近の私は、ドキュメンタリー番組にはまっている。
 NHKBSの「世界のドキュメンタリー」 ここ 火曜〜金曜 0時〜0時50分
 は、いろいろな国が制作したあらゆるジャンルのドキュメンタリーを、放送している。
 イスラム国を扱った「天国には行かせない ISと戦うクルド人女性部隊」は、すごかった。
 資料より
 シリア北部にあるクルド人民兵組織YPGの訓練キャンプを訪れる。
 アサド政権下で弾圧されISからも攻撃を受けるクルド人女性たちは、女性蔑視の
 イスラム過激主義から自分たちを守ろうと兵士になった。
 IS戦闘員は女性に命を奪われると天国に行けないと信じているため、
 女性兵士を見ると逃げ出すという。捕虜となったISメンバーからは、ドラッグを服用して
 戦闘に挑み、銃やナイフを使って数十名を殺したという証言を得る。

 イスラム国(IS)戦闘員は、たくさんの敵を殺すと天国に行ける。
 天国には7人の処女が待っていて、おもてなしをしてくれる。
 その代わり、女性戦士に殺された場合は、天国に行けないと教えられているとか。。
 それを信じているイスラム国(IS)戦闘員は、完全に洗脳されているのだ。
 だから、クルド人の女性兵士を見ると逃げ出すから、追いかけて殺すと言いきった。
 イスラム国(IS)戦闘員は、怖くない、天国には行かせないとインタビューに答えていた。
 他に見ているドキュメンタリー番組は
 「未来世紀 ジパング」 テレビ東京 (月) 22時〜  は毎週、録画して見ている。
 テレビ東京の「カンブリア宮殿」 「和風総本家」 「ガイヤの夜明け」は時々、
 「にっぽん 歴史鑑定」BS TBS 「発掘歴史に秘めた恋物語」BSフジも内容によって
 録画して見ている。 ドラマよりドラマチックな時もあり、「事実は小説より奇なり」は本当。



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  2015年6月14日(日)       宇都宮  最高気温25.8℃  
 私が、今、1番楽しみにしているドラマはTBS日曜劇場「天皇の料理番」だ。
 丁寧に作られた良質のドラマで、毎週日曜日が待ち遠しくて、しかたがない。
 杉森久英による小説で、脚本は森下佳子。
 実際にいた宮内省大膳職司厨長(料理長)を務めた秋山徳蔵の物語なのだが、
 もちろん、フィクションもあるらしい。 そこが脚本家の腕の見せ所だと思う。
 主演は佐藤健、奥さんは黒木華。 杉本哲太と美保純が両親で、兄が鈴木亮平。
 そして脇役を固めるのは、伊藤英明、小林薫、桐谷健太、江本佑、武田鉄矢、
 高岡早紀など。。その他、一流の俳優が出演している。
 奥さん役の黒木華は、控えめながらも芯の強い女性を演じているのだが。。
 せっかく出来た赤ちゃんを流産してしまう。料理修業のため離れて暮らしていたが、
 小さな料理屋をやるから、これからは一緒に暮らそうと云う徳蔵。
 夢は日本一のシェフになる事なのに、徳蔵の将来のために、自分が邪魔になっては
 いけないと「私にはかまわないで」と自分の気持ちと反対の事を言う。
 そして離縁を申し出る。 その心情を思うと涙が出た。 本当に素晴らしい演技力だ。
 華族会館の料理長役を演じた小林薫。 篤蔵の料理人としての才能に初めて気づいた
 厳しくも優しい上司役だ。
 意に反して離婚する事になった徳蔵は、ついにフランスに料理修業に行く事になる。
 そこに画家になる夢を諦められない、コック仲間の新太郎がやってくる。
 桐谷健太が、フワフワとしていて頼りないが憎めない新太郎役を演じている。
 力の抜けたしゃべり方は、新太郎をうまく表現していると感心した。
 フランスで新たな恋をした徳蔵。 人柄のいい可愛いフランソワーズだ。
 だが、歌手と云う夢を叶えたいからと、徳蔵のプロポーズを泣きながら断る。 
 黄色い猿と云われ差別・偏見と闘いながらも世界最高峰のオテル・リッツのシェフとなり、
 26歳という若さで“天皇の料理番” にと推薦され、日本に帰国する。
 兄は、天皇の料理番になるという徳蔵の事を、心の底から喜んでくれた。
 結核になり自分の夢が、かなわなかった兄は、父を説得し徳蔵の夢を実現させてくれたのだ。
 佐藤健は、料理をした事がなかったので、料理学校に通い勉強して
 包丁さばきはプロ級の腕前に。。 じゃがいもの皮むきの早さには驚いた。
 また兄役の鈴木亮平は、結核を病んでる役なので、10kgも減量したとの事。
 役になりきるために、すさまじい努力をしているのだと、今さらながら感心した。
 このドラマが、おもしろいのは、脚本のおかげだと思う。
 原作がいい、そして出演している俳優陣の演技が素晴らしい事も必要な条件だが。。
 脚本が面白くないと、他が、どんなに素晴らしくても、つまらないドラマになってしまう。
 それで脚本を書いた森下佳子さんを調べてみた。 1971年生まれ(44歳) 東大卒。
 「JIN-仁」 2009年10月〜12月 2011年4月〜6月 TBSで放送。
 「とんび」  2013年1月〜3月 TBSで放送。
 上の3つのドラマは、とっても面白いドラマだった。
 「天皇の料理番」が面白いのは納得!と思った。 これからの展開も楽しみだ。


 
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