映画日記
2015年

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  2015年4月11日(土)       宇都宮  最高気温16.0℃    
「バードマン」 あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) を見てきた。 この映画は、アカデミー賞の作品賞、
監督賞、脚本賞、撮影賞に輝いた映画なので、
楽しみに見に行ったのだが。。
私にとっては、ちょっと期待はずれの映画だった。
今までに見たアカデミー作品賞を取った映画は、
さすが〜と満足出来る映画ばっかりだった。
どんな映画だろうとワクワクして見始めたのだが。。
なんだかな〜と思い始めた頃、
近くの席からいびきが聞こえてきた。
お金を払って見にきているのに寝るなんてと 思ったが、
よほど、面白くないのだろうな〜と納得した。(笑)
資料より
「バベル」などのアレハンドロ・G・イニャリトゥが
監督を務め、落ち目の俳優が現実と幻想のはざまで
追い込まれるさまを描いたブラックコメディー。
「バベル」は見たけど、オムニバス映画で、
見応えのある記憶に残る映画だったけど。。
今回の映画は面白いと思う人もいるらしいが、私は?
 資料より
 人気の落ちた俳優が、ブロードウェイの舞台で復活しようとする中で、
 不運と精神的なダメージを重ねていく姿を映す。不条理なストーリーと独特の世界観、
 まるでワンカットで撮影されたかのようなカメラワークにも注目。
 資料より
 この映画が、冒頭と最終盤の数カットを除いて、全編のほとんどが超絶長回しのワンカットで
 撮影されていることだろう。およそ2時間に渡り、カットなしのワンカメ映像が延々続くのだ。
 今作は、挑発する映画であり、刺激的であり、前衛的であります。
 そして、映画の神髄である、新しきイマジネーションと、世界観を拡げてくれた、
 滅多にお目にかかれない映画であると、私は思います。

 きっと映画評論家にとっては素晴らしい映画なんだね。
 素人の私には、よく分からない映画だったとしか言いようがない。
 アカデミー賞の作品賞を取った映画と云う事で、いつもより観客が多かったのだが、
 その人たちに感想を聞いてみたい気持ちになった。
 資料より
「バベル」「21グラム」など、シリアスな人間ドラマで高い評価を得ているメキシコのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督がダークファタジーに挑戦。第87回アカデミー賞では同年度最多タイの9部門でノミネートされ、作品賞、監督賞を含む4部門を受賞した。「バードマン」というヒーロー映画で一世を風靡した俳優が再起をかけてブロードウェイの舞台に挑む姿を、「バットマン」のマイケル・キートン主演で描いた。かつてスーパーヒーロー映画「バードマン」で世界的な人気を博しながらも、現在は失意の底にいる俳優リーガン・トムソンは、復活をかけたブロードウェイの舞台に挑むことに。レイモンド・カーバーの「愛について語るときに我々の語ること」を自ら脚色し、演出も主演も兼ねて一世一代の大舞台にのぞもうとした矢先、出演俳優が大怪我をして降板。代役に実力派俳優マイク・シャイナーを迎えるが、マイクの才能に脅かされたリーガンは、次第に精神的に追い詰められていく。



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  2015年3月17日(火)         宇都宮   最高気温21.4℃    
第87回アカデミー賞、作品賞は逃してしまったが、 前々から見たいと思っていた映画、 「イミテーション・ゲーム」を見てきた。 「作品賞」を取ってもおかしくない位の素晴らしい映画だった。
実際にいた人物、ケンブリッジ大学の特別研究員で、 27歳にして天才数学者と称えられたアラン・チューリングの実話の物語だ。
第87回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞など計8部門でノミネートされ 、脚色賞を受賞した。
主演のベネディクト・カンバーバッチはNHKで
放送された「シャーロック・ホームズ」の
ホームズ役を演じたイギリスの俳優さんだ。
テレビドラマ「シャーロック・ホームズ」は、 本当に面白くて、楽しみなドラマだった。
この映画は、暗号の謎解きだけではなく、悩み苦しむ 主人公の姿を描いていた。
天才数学者と称えられていたのだが、子供時代から 少し変わった子供だった。
大人になってからは、他人と違う自分に悩みも多く、 その時代に生きていくには辛く苦しい人生だと思った。 映画を見た後、涙が止まらなくなった。
 「資料より」
 英国政府の秘密作戦に参加し、ドイツ軍が誇る暗号エニグマの解読に挑むことになる。
 第2次世界大戦時、ドイツ軍が世界に誇った暗号機エニグマによる暗号の解読に成功し、
 連合国軍に勝機をもたらしたイギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描いたドラマ。
 「資料より」
 英国政府の秘密作戦に参加し、ドイツ軍が誇る暗号エニグマの解読に挑むことになる。
 解読チームには6人の精鋭が集められるが、他人と協調することを嫌うチューリングと
 チームメンバーとの間には溝が深まっていく。
 チューリングを理解し、支える女性ジョーン・クラークにキーラ・ナイトレイ。
 この映画の最後に流れたエンディングメッセージは
 天才数学者アラン・チューリングは同性愛者のために警察につかまった。
 2年間の投獄生活の代わりに、ホルモン療法を選択したために体調を崩し、
 最後は自殺をしたと言われている。 
 暗号を解析するために作った機械は、コンピューターの原型だと云われている。
 世界の宝となる程の頭脳を持ちながら、同性愛者だったために迫害を受け亡くなった。
 今の世に生まれていればと、気の毒で仕方なかった。
 「資料より」
 1952年、同性愛の罪で逮捕。保護観察の身となり、ホルモン療法を受ける。
 1945年、死去。42歳の若さであった。検死によると、青酸中毒による自殺と断定されたが、
 母親や一部の友人は事故だと信じていた。
 つくづく得体の知れない映画だ。表向きは数学者がナチスの暗号「エニグマ」を解読しようと
 奮闘する英国ミステリー。 アメリカとイギリスの合作映画。
 しかし観客がその全貌を捉えたかと思うと本作は瞬時に身を翻し、
 伝記、サスペンス、社会派、人間ドラマと光が乱反射を繰り返すように色調を変えていく。
 第2次大戦下、ケンブリッジ大学の研究者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)は
 誘いを受けて田舎町の政府施設を訪ねる。そこで託された極秘任務こそ戦争の行方を
 左右する暗号解読の仕事だった。本作は軍部やMI6などを巻き込みながら彼が
 史上最強と謡われた「エニグマ」に挑む過程をスリリングに描き出す。と同時に、
 大変な変わり者だったと言われるチューリングの人物像を、幼少期の記憶にも寄り添いつつ、
 パズルのように組み立てていくのも忘れない。
 このチューリング、昔から「人と違う」ことに悩み続けてきた男でもあった。
 やがて観客は暗号解読が彼にとってどれほど重要な意味を持つ行為なのかを知るだろう。
 とりわけ後半、巨大な暗号解読マシンが答えを求めて延々と動き続ける様子は、
 まるで誰かと繋がりたいと必死に手を伸ばすチューリングそのもののように
 見えて思わず胸が張り裂けそうになる。
 やがて信頼できる仲間や恋人にも恵まれ、研究は大きく前進し始める。
 そうした中で本作が「エニグマ」という巨大な壁のみならず、社会の価値観、差別、
 偏見という「越えるべき壁」をも果敢に映し出すのが印象的だ。自分の理解の及ばないものは
 排除しようとする空気は今なお根強く残るが、ひとつの糸口をこうして普遍的テーマへと
 昇華させていく手腕もまた、脚本(手掛けたグレアム・ムーアはアカデミー賞脚色賞を獲得)の
 秀逸さと言えよう。
 そして、かくも複雑な色調を放つ本作を、カンバーバッチの真っ直ぐな存在感が見事に一本の
 柱として貫いた。巨大な謎に挑む究明者にして、自分自身もまた謎そのものであるという難しい
 役どころを、たった一個の身体で表現し得たその凄み。役者としての巧さ、演技の奥深さに
 震える一作である。



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  2015年2月21日(土)    宇都宮   最高気温9.4℃  
今日は、久しぶりに映画を見てきた。
アカデミー賞の作品賞など6部門にノミネートされた映画「アメリカン・スナイパー」という映画だ。
戦争映画は嫌いなジャンルなのだが、クリント・イーストウッドが監督の映画なら、 きっと見て、損をする事はないと思った。
思ったより戦闘シーンが多く、人が殺される場面には怖くて身体が固まってしまった。
この映画は見た後、疲れがどっと出た。
2007年1月に、やはりクリント・イーストウッド監督の戦争映画「硫黄島からの手紙」を見た。
この映画は日本側の立場にたった映画だったので、 戦争で戦う人々の辛さが伝わってきて感動的なシーンも多かった。
私の「映画日記」を読んでみて、忘れかけていた「硫黄島からの手紙」の内容を思いだした。
それよりも驚いた事に2007年は1年間に、
なんと!15本も見ていたのだ。
2014年、2013年は3本しか見ていない。  どうしても見たいと思う映画が無かったのかな?
映画館で見た予告編で見たいな〜と思う映画は 「バードマン」 「博士と彼女のセオリー」
「イミテーションゲーム」 「セッション」など。。
 「資料より」
 アメリカ軍で最も強い狙撃手と呼ばれた、クリス・カイルの自叙伝を実写化したドラマ。
 アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズ所属のスナイパーであった彼が、イラク戦争で
 数々の戦果を挙げながらも心に傷を負っていくさまを見つめる。
 ブラッドリー・クーパーが主演を務め、プロデューサーとしても名を連ねている。
 戦争とは何かを問うテーマに加え、壮絶な戦闘描写も見もの。
 イラク派遣と帰国を4回も繰り返すクリス・カイル。
 帰国しても頭の中は、戦地での事。 安全な母国でも緊張感が一切解けない。
 聞こえるはずのない銃声が頭から離れない。
 人を何人も殺したクリス・カイル。 それはアメリカの正義だと思っても、辛い人生だ。
 アメリカでは、大ヒット映画となり、興行成績もかなりのものらしい。
 イーストウッドが描きたかったのは、戦争が人を蝕んでいく過程だと思った。
 イラク派遣から帰ってきた兵士達は、PTSDに陥り街中で発砲する事件もあるとか。。
 クリス・カイルも帰還兵のリハビリの指導をしている最中に銃殺されてしまったのだ。
 戦争は、あってはならない事は、分かりきっている。
 でも「イスラム国」を、攻撃しないで話し合いだけで解決出来るとは思えない。
 世界を、のっとる積もりでいるらしい「イスラム国」を野放しにしたら、恐ろしい事になる。
 4月から地上戦に入るとの新聞記事を読んで、戦う兵士の事を思うと、辛くなる。


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